鉛蓄電池について
1. 概要
お そらく多くの人がバッテリーについての基本的なことを知っていますが、どのようにメンテナンス作業をするのかを知っている人は多くはないです。ここでは、 バッテリーについての全てをお教えいたします。バッテリーは平らな鉛板で出来ており、様々なデザインがありますが、内容は同じです。プラス極は二酸化鉛で 出来ており、マイナス極は鉛スポンジで出来ています。電圧を得るために各セルには多くの鉛板があるのです。セル内では全てのプラス極同士は繋がっており、 マイナス極はマイナス極同士で繋がっています。 セルはさらに高い電圧を得るために直列回路で繋がり、各セルの電圧は2.1ボルテージです。バッテリーが放電されている間は、硫酸鉛が 作られ、バッテリーが充電された時は硫酸鉛は二酸化鉛と酸に戻るのです。しかしながら、このプロセスは完璧なものではなく、硫酸鉛は鉛板の表面に蓄積され ていきます。その後、少しずつ表面が覆われることで、機能する部分が小さくなり、最終的にはバッテリーの容量が低くなり使用できなくなるのです。
2. 安全
約1/5の電解液は酸なので、体を覆う手袋と服は必ず着用しなければなりません。綿は酸に弱い為、ポリエステルなどの化学繊維の服に限られます。目もゴーグルや眼鏡などで、しっかり守ります。
バッテリー付近での喫煙や火花は厳禁です。
バッテリーの温度が極度に上昇していないことを確認。
3. 電解液
電解液とは硫酸と水が合わさったもので、電解液は科学硫酸塩を生じ、また鉛板の間で電気伝導体として働きます。 密度はバッテリーが25℃にチャージされている時は1.25〜1.29です。密度が1.20の時は、1/6が酸で、5/6が水です。
バッテリーが充電されていない時の電解液の密度は通常1.15です。
4. 放電方法
バッ
テリーには2種類あり、スターターバッテリーとディープサイクルバッテリーです。スターターバッテリーは短時間で多くのエネルギーを作ることができるよう
に、デザインされています。鉛板は薄いが、ディープサイクルバッリーよりも数が多く、原料も多少異なります。スターターバッテリーはあまり放電ができず、
全て常に充電されていなければなりません。
反対に、ディープサイクルバッテリーはスターターバッテリーのように短時間でエネルギーを作ることはできませんが、少量を長時間使用できます。
またこれらのバッテリーのほかに、スターターバッテリーとディープサイクルバッテリーの2つの要素が1つになったバッテリーが存在します。しかしながら、単一に作られた上記2種類のバッテリーに比べると、性能は衰えます。
5. 電解液の種類
ベ
ント形鉛蓄電池の電解液は液体です。このタイプの電池はメンテナンスできるようにデザインされているものと、されていないものに分かれます。水が蒸発され
た時に水を加えられる利点と、比重計で比重を計れる利点から、メンテナンスできるタイプのほうが良いとされています。このベント形鉛蓄電池は安く、この
100年間でもほとんど中身は変わっていません。.
制御弁式鉛蓄電池はより高性能で、ベント形鉛蓄電池の2倍の値段です。より安全で、長期間使用できます。
6. バッテリー測定
アンペア時AHはバッテリーを知る上で最も重要な計量です。
AH: アンペア時. バッテリー容量を把握するのに有効です。例えばバッテリーが45AHの場合、毎時45Aとなります。
CCA: 英語でCold Cranking Ampsです。エンジンを始動させる計量で、-18℃で放電し、30秒間で7.2v以下にならないように定められた放電電流です。
Peukertの式: バッテリー容量は放電速度により異なります。放電速度が速いバッテリーはアンペア時が少なく、放電速度が遅いバッテリーはアンペア時が多いです。
開放電圧: 開放電圧を測るには、バッテリーに繋がっている全てのケーブルを抜かなければなりません。 開放電圧を測ることで、バッテリーの充電状態が分かります。
開放電圧 | 充電状態(スターターバッテリー) | 比重 |
---|---|---|
12.65V | 100% | 1.265 |
12.45V | 75% | 1.225 |
12.24V | 50% | 1.190 |
12.06V | 25% | 1.155 |
11.89V | 0% | 1.220 |
開放電圧は温度と比重が変わると変わります。
スターターバッテリーには通常3つのデータが記載されています。1つは電圧、2つはアンペア時、3つはCCAです。CCAはAとだけ表記されているものもあります。
ディープサイクルバッテリーには、電圧とアンペア時のみ記載されています。
鉛
蓄バッテリーを測る器械は電圧計、比重計、回路計などがあります。
7. バッテリーの選び方バッテリーメンテナンス
鉛蓄バッテリーは100年以上使用されていますが、現在も多くの機器に適応できます。
何に使用するかにより、バッテリーを選ぶことはとても重要です。スターターバッテリーとディープサイクルバッテリーが異なるものであることを、忘れてはいけません。また、白色硫酸鉛化が起こるため、製造年月日も重要です。
8. バッテリー寿命
これ以上充電できないバッテリーや小容量のバッテリーが数多くあります。その中の多くが、バッテリーの寿命前に白色硫酸鉛化によってそのような状態になってしまうのです。白色硫酸鉛化の原因はバッテリー固有の性質によるものです。これは、充電中と放電中に起こります。
この他にも、白色硫酸鉛化を加速させる原因があります。:
- 長期間バッテリーを使用していない。
-トリクル充電をせずにバッテリーを保管している。
- ディープサイクル器械にスターターバッテリーを使用するなど、本来使用されるべきものに使用されていない場合。
- 充電が終わる前に充電をストップする。例えば、90パーセントのみ充電すると、残りの10%は白色硫酸鉛化になります。
- 高温状態で自然放電されている。
- バッテリーと異なる充電器を使用している。
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